これからの介護の行方

クリスマスローズ

2007年01月01日 00:51

姑は、最近頭も体もとても元気です。なにより表情が以前の姑の表情です。
姑はもともと声がとても大きくて、よくしゃべり、よく笑う人でしたが、声の大きさは
元に戻った感があります。

けれども、母の記憶は、ますます早くに失われています。
今日は何日何曜日? 今日は何時にお迎えがくるの?この2つの質問で2-3時間
終わってしまいます。

姑の表情が、以前の姑の表情なら、今の母が時折見せる表情は、アルツハイマーのF子さんの表情です。
不安なアルツハイマーのF子さんと、意地悪なアルツハイマーのF子さん。


猪突猛進という文字が書かれた広告を持って、Mさんに近づきます。

「ねえ、おかあさん、これなんて書いてある? 読んでみて。」

Mさん
「いのしし、、、、、」
「うふふ、勝った勝った。これはね、ちょとつもうしん と読むの。
おとうさんが教えてくれたのよ。あたし、勉強はちっともできなかったけど、
これくらいは読めるんだ。」

猪突猛進が読める点
姑が読めないだろうと予想できる点
自分の優位を見せ付けるためにわざわざ姑に読ませる点

こんな意地悪ができるのに、母は、時間と場所の記憶がありません。

どこで いつ が分かりません。


姑はとても元気になって、「一度、○○(姑の郷里)に帰らんといけん。」と言い出しました。
私が、○○に帰ったおかげで、熱が出たり、具合の悪いことになって、後で後悔するかもと
言ったところ、

「それはそれで、仕方のないことよ。それで死んだら本望よ。」だそうです。

これから先、母と姑はどうなっていくのだろと思ってしまいました。

その時々で一番良い方法を考えてやっていくしかないのですけれど。

関連記事