アルツハイマー お金の問題

クリスマスローズ

2006年11月30日 00:52


母は一人で銀行に出かけて預金の払い戻しをしたのにお金をまだ受け取っていないと銀行員に文句を言って大騒ぎになったことがあります。

確かにお渡ししましたと言われてもどうしても納得しないので銀行側がその日の収支を全部やり直してくれました。
そして全部あっているのでお客様のお間違いですと言われました。

写真は姑と母の愛用のマグカップ。白色の姑のものは介護用でとても使いやすく、こぼしにくい形です。


同居するようになってから何度か一緒に食料品の買出しに行きましたが、もう大学生の孫に上げると言って駄菓子を選んだり、お刺身ばかりなんパックもかごに入れるのでとても困りました。

デイサービスに持って行くバックの中に貯金通帳が見えていたので貴重品と食べ物は持っていってはいけないと言うと「みんな持ってきているわよ。」「帰りに寄るところがあるんだから持ってないと困るでしょ。」「帰りにバスがお店の前で止まるの。みんな降りて買い物するのよ。」

それから母は肺気腫になり、禁煙しなければならず、近くの自動販売機で煙草を買ってしまう恐れがあったのでお金は一切持たせられませんでした。

どうしてもお金を持っていたい母と私で度々喧嘩になります。
そのたびに母は家を出て行ってしまい、道が分からなくなり、親切な方が警察に連れて行ってくれました。(電話番号と氏名、住所を書いたものは必ずバックに入れておきました)

最近デイサービスに行くために家の前で待っている母が手に千円札を握っているので、どうしたのと聞くと「こちらの方にお借りしたの」と嬉しそうです。

ときどき見かけるおばあさんがにこにこしながら「娘さんがお金を貸してくれないっておっしゃるからお貸ししましたよ。」
私はもっと落ち着かなければと思いながら、千円札を母の手からひったくり「簡単にお金なんて貸さないで下さい。こっちが迷惑するんですから。」と大声で言いながらおばあさんに返しました。

母は定期的に「お財布がなくなった」「通帳を○○にあずけておいたのに返してもらっていない。」「○○がきて私のお金を全部もっていった。」「ここにお金を置いておいたのになくなった。」等とお金に関してはいろいろなことを言います。

嵐が吹き荒れている時一番良い方法は何もしないことです。一緒にお財布をさがそうにも、もともとないのだし、あなたが間違っているのといくら言っても母は絶対に納得しません。

「今日はもう遅いから明日調べてみるね。」これが一番良い方法だと分かりました。明日になれば母は忘れてくれますから。

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